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平成二十四年六月二十三日(土)
地蔵愛宕社
麦秋祭・中黒祭 前夜祭


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2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の壱

 
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  2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の弐 神事   
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  2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の参 獅子舞奉納   
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・演目 一.ヤッサヤッサ 二.ヨソブリ

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  2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の四 青年団長宅   
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・演目
一.ヒトアシ 二.フタアシ 三.バンガエシ 四.サンサン 五.ホウダツ 六.十二町のシシマイ
七.ムカシムカシ 八.ナガフリ 九.カタナ 十.ドコドコ(槍) 十一.ドコドコ(刀) 十二.イリガシ


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  2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の五 獅子殺し  製作中   
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・演目  獅子殺し前段一 獅子殺し前段二 獅子殺し本番







2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の壱

平成二十四年六月二十三日(土)
地蔵愛宕社
麦秋祭・中黒祭 前夜祭


 富山県氷見市地蔵町は
氷見市の市街地海岸沿いに位置し、
二百六十戸ほどの建屋が並ぶ
昔からの漁師町である。
その町内の北の一隅に、
氏神としてお祀りしてあるのが
地蔵愛宕社である。

 ●祭神は
迦具土命 (カグツチノミコト)
 日本の代表的な火の神
 愛宕神社は防火の神様
 また同時に勝利の神ともされる。

 ご神体は大きな船繋石で
 あったとの伝えがあるが、
 遠くからはお地蔵様に
 見えたという。

中黒大明神
 享保年間に氷見の町に
 大火があった。
 その後、加賀藩氷見奉行として
 就任した(一七二七年)
 中黒六左右衛門は町の復興に
 善政を以て尽力。

 後に、地蔵町住民は大恩ある
 中黒六左右衛門様を、
 生き神様としてお祀りした。
 以後、中黒家と地蔵町との
 ご縁は今も脈々と続いている。

 ●創 建
 創建は定かではないが、
 京都の愛宕神社より
 火の神を迎神し、
 氏神様として地蔵愛宕社が
 創建されたと考えられる。

 享保二十年(一七三五年)頃に、
 中黒六左右衛門様隠居の折
 中黒大明神生祀を行うため、
 現陣容に整備されたのでは
 と推察されている。

 ●祭 日
 お祭りは春季大祭が
 三月二十三・二十四日、
 秋季大祭が
 六月二十三・二十四日とされ、
 地蔵愛宕社奉賛会が主体となり
 町内上げて祭事が営まれている。

 ●地蔵愛宕社境内
 境内には、境内神として
 金比羅宮やお諏訪さんの
 社が在り、また
 曳き山・太鼓台・子供御輿等の
 収蔵庫が静かに佇んでいる。


 平成二十四年三月二十五日竣工
 百年ぶりに改建の朱色大鳥居

 ・神 馬
 昭和四十六年六月奉納 原型 都賀田勇馬

 神社玉垣の一石に氷見ゆかり
 世界の王貞治の名が刻まれている

 ・地蔵町子供御輿


 ・左大臣
 ・右大臣

 社殿の修理改築は度々おこなわれ
 ているようである。
 最近では平成十四年九月に
 大掛かりな改築が行われ
 新旧の部材を巧みに組み合わせた
 仕上がりとなっている。

 ・地蔵愛宕社 奥宮
 奥宮はご神体の石を覆うように設けられている。


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2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の弐 神事

平成二十四年六月二十三日()
地蔵愛宕社
麦秋祭・中黒祭 前夜祭神事

修祓
祓詞奏上
大麻(お祓い)
献饌
祝詞奏上
玉串奉奠(奉典は略字かな?)

現奉賛会長
前奉賛会長


 今年の麦秋祭・中黒祭は
開催が週末と重なり、
また天候にも恵まれ
長閑なものとなった。

地蔵町青年団は午前中に
当社殿に於いてお祓いを済ませ
獅子舞を以て地蔵町内の各家々の
厄払いを行うため巡行に出向いて
いった。

映像は、町内巡行を終えた後の
奉納舞 「ヨソブリ」 へと続く。


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2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の参 獅子舞奉納

二十三時四十分。
地蔵町内各家々を巡行し
青年団は地蔵愛宕社へと戻った。

古老の話では、昔は町内巡行が
朝方まで続いたという。

舞具を締め直し、気を入れて
奉納舞「ヨソブリ」が演じられる。

三十分に及ぶ長い舞であるが、
青年団の踏んばりどころである。

獅子舞 「ヤッサヤッサ」
獅子舞 「ヨソブリ」

日付替わって
二十四日 〇時十五分
更なるクライマックス、
青年団長宅での
獅子殺しへと続く。

体力もクライマックスである。



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2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の四 青年団長宅


二十四日 〇時二五分

地蔵愛宕社より
青年団長宅へ場所を移し、
獅子舞の舞納めともいうべき
十二の舞が披露され、
最後に三部からなる
獅子殺しで終わりを告げる。

疲労も最高潮だが
町衆の期待に
気力で応える青年団である。

・演目
一.ヒトアシ
二.フタアシ
三.バンガエシ
四.サンサン
五.ホウダツ
六.十二町のシシマイ
七.ムカシムカシ
八.ナガフリ
九.カタナ
十.ドコドコ(槍)
十一.ドコドコ(刀)
十二.イリガシ

二十四日 〇時三八分

いよいよ
麦秋祭前夜祭フィナーレ、
およそ一時間にも及ぶ
獅子殺しへと続く。


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2012 地蔵愛宕社麦秋祭 其の五 獅子殺し

獅子殺し 前段一
獅子殺し 前段二
獅子殺し 本番

六月二十四日 一時三〇分
地蔵町青年団獅子舞は終了した。

いつも祭りが終わると
安堵の気持ちとともに
一抹の寂しさを感じてしまう。

古より綿々と伝えられてきた
伝統のお祭り、
中でも獅子舞は若衆の命なのだ。
「イヤサー」の掛け声に
生きている証として
若き力と情熱がほとばしる。

お祓いの神事は神社で厳修され、
お祓いを受けた若衆は
神楽として笛鐘を伴った
太鼓台を曳き廻し、
町内各戸で獅子を舞い、
家祈祷を行って邪悪を払ってきた。

少子高齢化が急速に進む中、
青年団の組織も
有名無実化の状況にはあるが、
いつまでも いつまでも
この素晴らしい伝統を守り伝えて
いただきたいものである。


古老のつぶやきより